横浜FC

フィナンシャルプランナー

2021.8.06 Fri

2021年7月28日(水)に第10回目の講義を開催しました。講師は、株式会社マイエフピー代表取締役の横山光昭氏(以下横山さん)に務めていただきました。
「選手の皆さんは、選手同士でお金の使い道など話をしたりしますか?」
今回の講義の本題に入る前に、横山さんから選手に問いかけがありました。選手たちは顔を見合わせて「ないです」と回答しました。
プロサッカー選手は、自分の実力次第で収入が大きく違ってきますし、年齢も関係ありません。世間一般の同世代と比べてももしかすると手にする収入が多いかもしれません。
選手同士でも収入の差は出てきます。それ故にお金の使い道など、これまでなかなか話を聞いたり、考える機会が少なかったように思います。今回の横山さんのお話をきっかけに将来に向けた視点を持つことができ、大変貴重な時間となりました。
現在日本が抱える大きな問題として、「超少子高齢化」の時代を迎えているという点があります。働き手となる若い世代が少なく、高齢者が増加する事で年金、医療、福祉などの社会保障給付金の支出が増え、国の収入よりも大きくなってしまいます。
その点を踏まえて、これからの時代は国が何とかしてくれるという時代ではなく、自分でしっかりとした資産の運用や形成を行っていかなければなりません。
では将来の為に何が出来るのか。横山さんは下記の3点を挙げてくれました。
1.「収入を上げる」
2.「支出を抑える」
3.「増やす(資産運用)」
1の「収入を上げる」に関して、選手の間は非常にシンプルでキャリアアップを目指すことが収入に直結するということ。そこで得た収入を老後の為に残しておくこと。横山さんはサッカーに例えて、「攻め(現役時代)と守り(老後)」の人生設計が大切だと仰っていました。
2の「支出を抑える」に関しては、支出を2種類に分類して考えること。支出には固定費と変動費があり、一見減らすことが難しそうな通信費や生命保険料などの固定費を見直すことで日々の努力も少なく維持も容易になるそうです
3の「増やす(資産運用)」について。サッカー選手に限らず、スポーツ選手ひいては誰にでも当てはまることかもしれません。投資のプロではない私たちでもできる資産形成を学び、自分に合ったものを実践していくことが大切です。
「強い生活基盤づくり」を目標に、負けない投資のポイントとして「長期・分散・積立」の視点から、投資信託や税制優遇制度の活用について横山さん自身の経験も踏まえてお話しいただきました。

今回の講義を聞いて感じたことは、資産運用は時間や労力をかけることなく誰にでも実践できると感じました。プロではないので難しい部分もありますが、自分の身の丈にあった運用で問題はなく、少しづつの積み重ねが将来大きな差を生み出すことを感じました。お金がすべてではありませんが、正しい知識と使い方を知っておくことは社会人として大切ですし、今後の人生をより豊かにまた可能性を引き出してくれるものだと思います。横山さんありがとうございました。

横山光昭氏プロフィール
家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役社長。全国の読者や依頼者から共感や応援の声が集まる、庶民派ファイナンシャルプランナー。家計の借金・ローンを中心に、抜本的解決、確実な再生をめざす。これまで8,000人以上の赤字家計を再生した。各種メディアヘの出演・執筆・講演も多数。『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズは累計60万部を超えるベストセラーに。

【主な活動】
・テレビや雑誌などのメディア協力
・Web記事の連載多数、日経電子版、ダイアモンド、プレジデント、money、plusなど
・書籍の執筆活動 現在計150冊 累計351万部突破